歩きなれない山道では、思わぬところでケガを負うことがあります。

 

でも、山では近くに医師や看護師がいて、すぐに手当てしてもらえるという状況はまずありません。

 

山で起きた軽度のケガは、「自分で何とかする」が基本です。

 

怪我

 

 

ここでは、山登り中のトラブルで多い「捻挫」と「骨折」についてまとめました。

 

ケガの状態を悪化させないために、応急処置の方法を知っておきましょう。

 

捻挫や骨折が起きやすいのはどんな時?

山登り初心者だけでなく上級者にも多いのが、捻挫や骨折といったケガ。

 

山登りで捻挫や骨折のトラブルが増えるのは、下山時だといわれています。

 

疲れがたまって体が思うように動かないことと、山登りに慣れたことによる気のゆるみが主な原因です。

 

山を下りるときは、体の重心が前に移動してしまうため、登りよりも歩くペースが速くなるため、足首にかかる負担が増えます。

 

下りの坂道では、体は前に前にと進もうとしますが、肝心の足が疲れていると前に進めずバランスを崩してしまうことも多いです。

 

また、街中と違って綺麗に道が整備されていない山道では、木の根っこが飛び出していたり、小石がゴロゴロ転がっています。

 

疲れていて足がもたついたり、うっかりバランスを崩した拍子につまずいて、足首を捻挫するケースも少なくありません。

 

覚えておきたい!応急処置の方法

捻挫や骨折で全く歩けないという時は救助要請をすることもありますが、基本的には応急処置をして自力で下山します。

 

応急処置に必要なものや、覚えておくと便利なテーピングの方法についてまとめました。

 

捻挫や骨折の応急処置

捻挫も骨折も、応急処置の基本は「冷やした後にテーピングで固定」です。

 

まずは、患部をコールドスプレーや冷シップ、水などで冷やしましょう。

 

患部をテーピングで固定

 

患部が動かないようにガチガチに固定する必要があるので、テーピングは「ホワイトテープ」を使います。

 

ホワイトテープは患部の固定を目的としていて伸縮性が全くないので、捻挫予防で使用するのなら、伸縮性のある「キネシオテープ」の方が歩きやすくておすすめです。

 

テーピングの方法は部位に応じていろいろありますが、すべてをマスターするのは大変です。

 

まずは、山登りで捻挫することの多い「足首」のテーピング方法を練習してみましょう。

 

なお、テーピング用のテープはドラッグストアやAmazon、楽天などの大手通販サイトで買えます。

参考動画NICHIBAN公式ページより(YouTube音が出ますのでご注意ください)

 

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その場から動けない時はどうする?

少しでも動けるのならペースを落としてゆっくり下山するのが基本ですが、骨折していると激痛で全く動けないこともあります。

 

連れの人がいるなら手を貸してもらって一緒に下山する方法もありますが、単独登山でまわりに頼れる人がいない時には、携帯電話を使って救助を要請しなければいけません。

 

救助は、山岳救助隊もしくは110番で警察に要請します。

 

ただし、この方法が使えるのは携帯電話(スマホ)を持っていて、かつ電波があって通話可能な状況だけです。

 

連絡手段がない場合には、まずは患部を冷やしてからテーピングで応急処置をして他の登山客の助けを待つか、登山口や山小屋までなんとか歩くしかありません。

 

動けずに下山できないという万が一のケースも想定して、日帰り登山であっても「登山届け」は必ず出すようにしましょう。

 

登山届

 

登山届というのは、「私はこんなルートで、こんな計画で今から山に登る予定です」ということを書いた用紙です。

登山届け

 

山で動けずに遭難した時に、予定ルートをたどって捜索できるので対応がスムーズになります。

 

登山届の出し方は3種類

  1. Eメール添付
  2. 登山を予定している山を管理する警察署に郵送もしくはファックス
  3. 登山当日に、登山口に設置されたポストに投函する

 

※登山届が強制されている山もあります。

 

登山届は無料で出せるので、面倒でも必ず提出しましょう。

 

住所や電話番号などの個人情報が洩れるのが心配だという方は、山に設置されたポストではなく、事前にEメールや郵送で送っておくと安心です。

 

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