山登りのための登山ザックのパッキング術

 

上手にパッキングができている人はザック(リュック)の形がスッキリ整っていますが、パッキングが下手な人のリュックは形がいびつで背中とのフィット感もいまいち。

 

荷物

 

 

整理整頓が苦手だという人もいると思いますが、ちょっとしたコツさえ覚えれば、誰でもスッキリ収納できます。

 

そこで、何をどんなふうにパッキングすればいいのかということをアイテム別にまとめました。

 

登山時の安全性や荷物の取り出しやすさを大きく左右する、パッキングアイテムもご紹介します。

 

失敗なし!パッキングの3つの心得

パッキングのコツはアイテムごとに違いますが、それらをザック(リュック)に詰めていくときのポイントはたったの3つだけです。

 

パッキングの時は、ここでまとめた3つのことを意識してみてください。

 

1.縦にパッキングする

リュック収納

 

1段目

パッキングの時は、スタッフバッグ※に詰めたアイテムを縦に収納していきます。

 

ザックの一番下には、テントやシュラフ、着替えなどの「柔らかい素材」のものを配置してください。

 

横向きに荷物を重ねてしまうとうまく圧縮できないので、ぐるりと輪になるように詰めていきます。

 

この時のポイントは、内側を埋めるようにぎゅうぎゅうに詰めていくことです。

 

柔らかい荷物を縦に詰めていく方法なら、効率よく荷物が圧縮できるのでスペースのムダがありません。

 

底のパッキングが終わったら、次は2段目です。

 

2段目

 

クッカーやバーナーなど圧縮できないものを詰めていきます。

 

詰め方は、最初と同じで「縦」が基本です。

 

最後

 

余ったスペースにすぐに取り出したいものやミネラルウォーターを詰めましょう。

 

なお、重い荷物は背中側&上の方に詰めるのがおすすめです。

 

こうすることで重心バランスが良くなり、実際よりも荷物を軽く感じることができます。

 

※荷物を小分けする袋のこと。

 

スタッフバッグについては次の章「あると便利!スタッフバッグ」で詳しく解説しています。

 

参考動画 日帰り登山装備&パッキングページより(YouTube音が出ますのでご注意ください)

 

2.ポケットをフル活用する

登山中に使うものや緊急時に必要なものは取り出しやすいところに入れておくのが、パッキングの基本です。

 

目的に着くまで使わないものは、奥の方にしまっておきましょう。

 

雨を防ぐトップリッド(雨蓋)や正面ポケットには、休憩時に使うものや雨具を入れておくと便利です。

 

ザックの下の方にファスナーがついているタイプなら、救急セット(絆創膏や薬など)を入れておいてもいいでしょう。

 

ただし、ザックのデザインによってポケットの位置やファスナーの位置は違うので、実際に収納して取り出しやすさを確認しておいてください。

 

 

登山中に何度も出し入れするようなアイテムはザックにしまわずに、腰ベルトや肩ベルトに装着する「外付けのアクセサリーポケット」に入れましょう。

 

登山地図、カメラ、方位磁石、スマホ(GPS代わりにもなります)などを入れておくと実用的です。

 

なお、アクセサリーポケットには防水のタイプもありますが、水が入りにくい加工をしたファスナー(止水ファスナー)は開け閉めが面倒だという欠点があります。

 


ポケットに防水袋を1枚忍ばせておけば急な雨にも対応できるので、防水性能にこだわらずに、出し入れのしやすさを優先するといいでしょう。

防水

 

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3.ザック(リュック)本体に装備をあれこれつけない

ミネラルウォーターやトレッキングポールなど、頻繁に出し入れするものをザックのループ部分(わっかになっているところ)に引っかけている人は多いですね。

 

しかし、ループ部分に引っかけるだけだと固定できないので、思わぬ事故につながることがあり危険です。

 

例えば、何かの拍子に周囲に引っかかって転倒したり、ループから外れたときに周囲の人にケガをさせる恐れがあります。

 

ミネラルウォーターやトレッキングポールを取り出しやすい場所に収納したいのであれば、ザック本体のサイドポケットに入れた方が安全です。

 

★リュック画像


ミネラルウォーターのボトルが邪魔になるようなら、「フィルムタイプの水筒」を使うという手もあります。

 

飲んだ分だけ小さくなっていき、中身がなくなれば小さくたたんで収納できるので省スペース化にも役立ちます。

 

あると便利!スタッフバッグ

スタッフバッグというのは、荷物を小分けするときに使う袋の総称です。

 

登山用アイテムの形や大きさはバラバラなので、そのまま詰め込むよりも、スタッフバッグに入れたほうがスッキリ収納できます。

 

よく使われるのは防水性能があるドライバッグと、圧縮して荷物をコンパクトにするコンプレッションバッグの2つです。

 

その他、汗で濡れたウェアを入れるためのメッシュ素材のもの、大量(数十リットル)の荷物をまとめてパッキングできるもの、衣類を詰め込んで枕代わりにできる便利なスタッフバッグなども売られています。

 

複数のスタッフバッグを使う場合は、種類ごとに袋の色を変えるのがおすすめです。

 

衣類は青色の袋、緊急時の応急セットは赤色の袋・・・といったように、アイテム別に色を変えておくとザックの中で迷子になりません。

 

重要度の高いものほど、目立つ色に入れると見つけやすくなります。

 

スタッフバッグの大きさは、入れるものに対してやや大きいくらいがベストです。

 

袋がパンパンになるまで詰めてしまうと、袋の口が閉まらなかったり、登山中に開いて中身が出てきてしまう恐れがあるので気を付けてください。

 

アイテム別!パッキング術

登山に持っていく主要アイテムのパッキングについてまとめました。

 

ここで紹介するのはあくまで一例ですから、まずは実際にこれらの方法を試してみて、自分の持っているアイテムにぴったりの方法にアレンジしてください。

 

レインウェアや着替え

レインウェアや着替えは、防水機能のあるドライバッグに圧縮して入れておきます。

 

ただし、レインウェアは雨が降った状態で取り出すことが多いので、着替えとは別の袋に収納しておくのがポイントです。

 

レインウェアや着替えは縦1/3の幅にたたみ、裾の部分からくるくると丸めていきます。

 

フードがついている場合は、くるくる丸めた状態でフードの中にしまい込んでおきましょう。

シュラフ

ダウン素材のシュラフは、圧縮するとびっくりするくらいに小さくすることができます。

 

シュラフ

 

コンプレッション機能があるスタッフバッグに入れて、できる限り小さくしてからパッキングしましょう。

 

ただし、圧縮した状態で長期間放置すると生地が傷んでしまいます。

 

シュラフを圧縮するのは登山時だけにとどめておき、帰宅したら圧縮せずに保管するようにしましょう。

 

登山用バーナーや調理器具

登山用バーナーは衣類と違って圧縮できないうえに、複雑な形をしているのでパッキングしにくいです。

 

おすすめは、登山用バーナーのサイズに合わせたクッカー(鍋)を持参すること。

クッカー

 

クッカーの中にバーナーを収納しておけば、調理器具をまとめて運べて一石二鳥です。

 

最初にバーナーを収納してから、上部の空いた隙間に調理器具を入れるようにしてください。

 

《参考ページ》

登山用バーナー選び

食材

食材は意外とかさばるので、パッキング時にはちょっとした工夫が必要です。

 

生野菜を持っていく場合に便利なのが、ジップロックなどの密閉袋。

 

中に入れる食材の長さや大きさを揃えて収納すると綺麗にまとまります。

 

パスタや棒ラーメンなどの長い麺類は、ザックの中で折れやすいものの1つ。

 

食べるときに粉々になっていると悲しいですよね。

 

ジップロックに入れた生野菜とまとめて束ねて輪ゴムで止めておくか、プラスチック製のボトルに詰めておくと麺類の折れを防止できます。

 

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