夜間の登山に必要なヘッドライト選び

街灯が整備されていない道を歩く登山では、ヘッドライトが欠かせません。

 

ここでは、どのような種類のヘッドライトがあるのかということや、選び方のポイントについてまとめました。

ヘットライト

 

 

自分の登山スタイルに合ったヘッドライトを見つけましょう。

 

近距離?遠距離?用途に応じたヘッドライト選び

市販されているヘッドライトの大きさは、どれも両手に乗るほどコンパクト。

 

一見するとどれも同じに見えますが、照射距離によって3つに分けることができます。

 

どの用途に向いたヘッドライトなのか、見分けるポイントも紹介します。

 

近距離向け

小型のLEDがいくつか並んだタイプは、主に近距離向けのヘッドライトです。

 

近距離向けを使うメリットは、3つあります。

  1. 近距離を広範囲で明るく照らせる
  2. 明るさが一定で目に負担がかかりにくい
  3. 消費電力が小さいので長時間使用に向いている

近距離向けのヘッドライトはLEDライトがたくさんついているので広範囲を照らすのが得意です。

 

また、ライト1つ1つの大きさが小さいため消費電力が少なくすみ、長時間使用できます。

 

全体を均一の明るさで照らすことができるので、目に負担がかかりにくいというメリットもあります。

 

一方、LEDライト1つ1つのパワーは大きくないので、ピンポイントで一部分だけを明るく照らしたり、遠方まで照らすのは不得意です。

 

夜間の登山で遠くの道を照らしたいというときには。「遠距離向け」ヘッドライトの方がいいでしょう。

 

なお、照らすことのできる範囲はLEDライトの数によって変わります。

 

広範囲を照らしたいなら4個以上LEDライトがついたものを選ぶのがおすすめです。

 

遠距離向け

大きなLEDが1つだけ配置されているタイプは、主に遠距離向けのヘッドライトです。

 

遠距離向けを使うメリットは、2つあります。

  1. 遠くまで光が届く
  2. 光が強く、とても明るい

近距離用と比べると、LEDライトの大きさがかなり大きいのが特徴です。

 

ライトが大きい分パワーがあり、遠くまで光がしっかり届きます。

 

足元や道の先を強力に照らしてくれるので、転倒防止にぴったりです。

 

ただし、パワーが強いぶん電池の減りが早く、近距離を照らすには光が強すぎるため目に負担がかかります。

 

安価なヘッドライトは明るさを調整できないものが多いのですが、最大パワーで使い続けるとすぐに電池切れになってしまうので注意が必要です。

 

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遠近両用タイプ

小型LEDと大型LEDの両方が配置されたタイプは、遠近両用のヘッドライトです。

 

遠近両用タイプを使うメリットは、2つあります。

  1. 近くを照らしたいときは小型LEDだけ使えばいい
  2. 遠くを照らしたいときは大型LEDだけ使えばいい

近距離用と遠距離用の欠点を補い合ったのが、遠近両用タイプです。

 

小型LEDと大型LEDの2つを使い分けることができるので、1つで2役こなします。

 

しかし、2種類のLEDライトが搭載されているぶんボディが大きく、値段も高めです。

 

また、LEDライトが一種類のヘッドライトと比べると操作が複雑で、慣れるまでは面倒に感じるかもしれません。

 

ヘッドライトを選ぶ3つのポイント

夕暮れ

ここでは、照射距離以外でヘッドライトを選ぶポイントを3つご紹介します。

 

防水機能の確認方法や電池の特徴、LEDライトの選び方について確認しておきましょう。

 

防水機能はあるか?

ヘッドライトの機能で外せないのが、防水機能です。

 

アウトドア用品店で「山岳用」や「登山用」と記載されているヘッドライトの多くは防水仕様になっていますが、念のため防水機能の有無を確認しておきましょう。

 

ホームセンターなどで購入する場合、防水機能がないヘッドライトもあるので要注意です。

防水性能は「IP X〇(〇の部分には数字が入る)」で表されます。

 

ヘッドライトが入っているパッケージ裏面に書かれていることが多いです。

 

IPX4以上あれば多少の雨でも問題ありません。

 

雨の中長時間使うのであれば、IPX7以上のものを買うようにしてください。

 

また、防水機能があるヘッドライトでも、使用後は早めに水分を拭き取っておきましょう。

保護等級 種類 保護の程度 IEC規格 JIS・IEC混成表記
8

水中形

継続的に水没しても内部に浸水しない

IPX8 JIS IPX8
7

防浸形
(ぼうしん)

一時的(30分)に一定水深(1m)の条件に水没しても内部に浸水しない IPX7

JIS IPX7

6

耐水形
(たいすい)

あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない IPX6 JIS IPX6
5

防噴流形
(ぼうふんりゅう)

あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない

IPX5 JIS IPX5
4

防沫形
(ぼうまつ)

あらゆる方向からの飛沫による有害な影響がない

IPX4 JIS IPX4

登山に出発する前には、バッテリーケースがしっかりしまっているかどうかも確認してください。

 

バッテリーケース内側には、ゴム製のパッキンがついていることが多いのですが、この部分がズレていると防水機能を十分に果たすことができません。

 

パッキンは、しっかりはめ込んでおきましょう。

 

電池の種類は?

ヘッドライトに最も多く使われているのは、「乾電池(アルカリ電池)」です。

 

どこでも売っていて手に入りやすいのがメリットですが、電池の残量がわかりにくく使い捨てだという理由で、最近では「充電式の電池(ニッケル水素など)」も人気です。

 

充電式電池のメリットは、繰り返し使えるから経済的だということ。

 

電池

 

パワーはやや劣りますが、アルカリ電池のように使用後の処理にも困りません。

 

「繰り返し使える電池がいいけどパワーが心配」という人は、リチウムイオンバッテリーのタイプを検討してもいいかもしれませんね。

 

なお、どのタイプの電池であっても予備電池を持っていくようにしましょう。

 

ヘッドライト以外に電池を使うアイテム(ラジオやカメラなど)を持っていく場合には、それらと同じ種類の電池にするのがおすすめです。

 

複数のアイテムで予備電池が兼用できるので、荷物を減らすことができますよ。

 

LEDライトの光の種類

LEDライトの光はかなり強力なので、長時間使用していると目が疲れてしまうこともあります。

 

赤や緑の色付きLEDライトなら、あまり目に刺激を与えません。

 

テント内で眠っている人がいるときにヘッドライトを使って物を探すときや、動物をコッソリ観察したいときに向いています。

 

その他、レンズカバーに工夫がされたタイプもあります。

 

レンズ部分が光を拡散させるように加工(ツルツルのガラスではなく、トンボの目のような見た目)がしてあるので、白色のLEDライトであっても光が穏やかに感じられます。

 

ただし、レンズに加工されているタイプは遠方を照らすにはパワーが足りないので、近距離向きです。

 

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